飛行機の窓からは普段見ることのできない景色を見ることができます。そう、雲を見下ろすという飛行機ならではの景色です。
いつも思うことですが、飛行機からの景色は良いものです。しかも、晴れているより曇ってたり雨が降っている方が良いですね。雲を抜けて上に出た時の日差しも最高ですし、眼下に広がる雲も良いですよね。これから飛行機に乗って出かけるというのに天気が良くないと気分も晴れません。しかし、雲を抜けるとそこには最高の景色が待っているという、気持ち的にも盛り上がります。目的地が晴れていれば問題ありませんので。
トンネルを抜けると雪国であったという有名な話というか小説もあります。川端康成ですね。ある境界線を越えると景色ががらっと変わるというのは感動があると思います。飛行機からの景色も同じことだと思います。実はトンネルを抜けると雪国だったという経験が一度だけあります。北陸新幹線で東京方面から軽井沢に抜けた時です。それまでは雪がまったくない状態だったのですが、碓氷峠の長いトンネルを抜けるとぱっと目の前に一面銀世界の景色が広がってました。この時は想像もしていなかった景色でしたので、感動するというよりびっくりしました。
飛行機の場合はその景色を予想していますが、何度見ても感動する景色です。やはり地上からはなかなか見ることができない景色ですし、毎回が同じではありませんので。どんなに高いビルに上っても難しいと思います。富士山に登った時、山頂付近が雲の上に出ていましたので、この時は眼下に雲を見ることができました。地上からという意味ではこの時しかありませんね。雲を見下ろすというのは。雲の中を通り抜けるという状態はわかりにくいかもしれませんが、歩いて雲の中に入るとよくわかります。雲の中は冷たい雨や風が吹き荒れる厳しい状況なんですよね。これ、富士山に登っている時に体験しました。飛行機に乗っていても揺れますのでなんとなくはわかりますね。
飛行機に乗って雲を見下ろしている時というのは、まるで異世界に入り込んだような気分になりますのであまり気にはならないのですが、やっぱり怖い乗り物です。離陸してから雲を抜けるまでというのは、生きている気がしませんからね。正直なところ何度体験しても怖いです。なぜ、あの鉄の塊が空を飛ぶのか。頭の中では原理を理解しているものの不思議です。これは船も同じ。一度は乗ってみたいと思いますが、巨大な豪華客船が海に浮かんでいるのはとても不思議です。あれこれ考えると、地上を走る鉄道が一番ですね。まずは四季島や瑞風に乗ってみたいところです。