聖橋は神田川に架かる橋で御茶ノ水駅の横にあります。見た目にもレトロモダンな感じがとても良いのですが、なんと言ってもここから見える風景が良いのです。
鉄道好きであれば外すことのできないポイントだと思います。JRの総武線・中央線と東京メトロ丸の内線が立体的に交差しており、地下鉄の丸の内線が地上に顔を出すめずらしいポイントでもあります。この立体感が何とも言えず好きですね。高速道路のインターチェンジの立体感とは違って、それぞれがたまたまここで交差している感じといったらよいでしょうか。作られた立体ではなく偶然な感じがあります。
私は鉄道好きではありますが、撮り鉄や乗り鉄と言われるレベルには到底追いつきませんね。マニアの域に達するにはまだまだ修行が足りません(どんな修行をすればよいのかという話はありますが)。ただ、鉄道好きであるために子供のころからいろんな鉄道写真を見てきましたので、いわゆる有名なポイントというのはいくらか見覚えがあり、一度は行ってみたいなと思います。
今や建て替えられてしまいましたが、兵庫県の余部鉄橋は一度見に行ってみたかったですね。個人的には世界遺産に登録されてもおかしくないくらいの鉄橋だったと思います。余部鉄橋を渡る寝台特急出雲の写真なんかは今や歴史の1ページですね。そして、余部鉄橋は意図してデザインされた鉄橋ではく(おそらく)、ここに橋を架けるならこうなるよねといったやや強引な感じが好きでした。聖橋から見る立体交差もそうですが、意図してデザインされた訳ではない偶然のデザインというのが良いのかもしれませんね。偶然が作り出す奇跡として印象に残ります。
聖橋から見える路線は本数が多いこともあり、狙っていけば全線の列車が一枚の写真に収められると思いますが、列車はいなくてもこの立体感はいいですね。街の中にいくらか残る昔からの風景といった感じです。こうした新旧が織り交ざって印象的なデザインを成してる場所って発見すると何だかうれしい感じがするというか笑顔になってしまいますね。