今となっては見かけなくなった食堂車。実は5月25日は食堂車の日なんだそうです。1899年5月25日に初めて食堂車が運行された日ということで。
以前は新幹線や寝台特急など長距離を走る鉄道には連結されてましたね。長距離を走るということで、時間もかかりますので。いわゆる車内のレストランですので、見た感じもレストランそのものです。最近の観光列車はグルメを売りにしたものがいろいろとありますが、観光列車はそれを目的としていますのでレストランというよりは、列車全体がレストランのようなものですので、食堂車とは違うように思います。
実は食堂車でご飯を食べたことが一回だけあります。食堂車が連結された列車に乗ったことは多々ありますが食べたのはその一回限り。その一回というのは、今は運転が終わってしまった寝台特急の北斗星。ちゃんとお店の名前も付いておりGrand Chariot(グランシャリオ)というレストランです。グランシャリオはフランス語で北斗七星を意味しますので、車両の名前をフランス語で言ってるようなものではありますが、きちんと名前が付いているのが良いですね。
新幹線や特急など多くの場合、車両には名前が付いていますが、食堂車にお店の名前が付いているのは希少です。トワイライトエクスプレスの食堂車はダイナープレヤデスという名前が付いてましたが、寝台特急カシオペアの食堂車にはお店の名前はなく、単にダイニングカーと呼ばれてました。新幹線の食堂車も特に名前はなかったと思います。せっかくなので単に食堂車というよりはやはり名前が付いていて欲しいですね。何にしてもそうですが名前がないより名前があった方が愛着がわくと思いますし、印象にも残りますので。今や廃止となってしまいましたので寂しい限りです。
食堂車の欠点としては、そこまでの移動ですね。端の方の車両にいる場合、結構遠く感じます。概ねどこからでも行きやすいよう全体の真ん中の辺りに連結されてはいましたが、動く列車の中を何両も歩いて移動するのはわりと大変です。さらには、席数に限りがありますので、その列車に乗った全員が利用するのも難しいですし。食堂車に行くために席を長時間空けるというのもセキュリティ的にも心配ですし。なくなってしまうには多々理由があるものの、時代の移り変わりは時に寂しさを伴ないますね。
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